水の安全保障
方針
水使用削減に関する方針
環境マネジメントの一環として、従業員、専門店に向けた、節水に関する教育を実施しています。
各モールの水周りには右記のシールを貼付し、従業員のみならずお客さまにも協力いただくことで、館全体での水使用削減を推進しています。

床面積当たりの取水量
2021年度の床面積当たりの取水量は2.51㎥/㎡でした。
イニシアチブ
イオングループは、環境省のウォータープロジェクトに参加し、水資源確保や水の安全保障など、水の重要性についての発信をおこなっています。
本プロジェクト内で水に関するイオンの取り組みを発信することで、国民の環境意識向上を図り、協働で水リサイクルや水資源確保など、水対策に取り組みます。
※ウォータープロジェクト:
国、地方公共団体、事業者、国民が、将来にわたって水資源の保全に取り組む官民連携によるプロジェクト
主な取り組み
排水や表面流水による影響の軽減措置
集中豪雨などに備え、モールの立地に応じて敷地内に調整池を設置し、雨水の一時貯留をおこなうことで、広域における水害の低減に寄与しています。
舗装された道路や駐車場に落ちた雨には、地表面を流れる際に、ガソリンや排気ガスに含まれる物質が混ざることがあります。一部のモールでは駐車場に降った雨を「雨の庭※」から地中へと浸透させ、土と植物の力で汚染物質を濾過することで、雨水を循環させています。
※雨の庭:
「レインガーデン」。都市のグリーン・インフラとして注目される雨水浸透型植栽を指し、雨水をじっくり地中に浸透させ、大地や大気に還すことで地表面温度の上昇や雨水の流出を抑制する。
水使用を減らす取り組み
節水型器具・設備を導入し、モールの立地や建物形状などに応じて雨水および井水、再生水、工業用水を利用しています。
また、ご出店いただいている専門店さまに水使用の削減に関する取り組みについて情報共有し、さらなる環境意識の向上を図るなどの方法で節水に取り組んでいます。
水リスク評価の実施
水はすべての生き物にとって必要不可欠な資源ですが、昨今の人口増加や気候変動の影響により、世界各地で水不足のリスクが拡大することが懸念されています。
イオンモールでは、限りある水資源を効率的に利用し、水使用量の削減や環境負荷の低減に努め持続可能な社会に貢献するために、水リスクマネジメントに取り組んでいます。モール事業を展開する国・地域における水リスクを世界資源研究所(World Resources Institute)が開発したAqueductと各モールの水使用状況から評価し、以下のとおりリスクの状況を確認しています。
:高
:中
:低
水資源リスク | 渇水リスク | 水質リスク | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
高 | 中 | 低 | 高 | 中 | 低 | 高 | 中 | 低 | |
国内 | 0% | 0% | 100% | 0% | 0% | 100% | 63% | 0% | 37% |
中国 | 18% | 27% | 55% | 0% | 82% | 18% | 0% | 36% | 64% |
東南アジア | 0% | 8% | 92% | 0% | 69% | 31% | 31% | 0% | 69% |
水資源リスク | 渇水リスク | 水質リスク | |
---|---|---|---|
国内 | ![]() |
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中国 | ![]() |
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東南アジア | ![]() |
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今後は、これらの評価を踏まえて水資源への負荷低減や各地域の水課題解決を目的とした水リスクマネジメント方針および⾧期目標を策定し、取り組みを推進していきます。
年度 | 範囲※1 | バウンダリ | 単位 | 地表水 | 地下水 | 海水 | 第三者の水 | 浄化槽中水 | 総取水量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | ① | 建物全体 | ㎥ | - | - | - | - | - | 15,224,091 |
2018 | ① | 建物全体 | ㎥ | - | 2,714,633 | - | 614,676※2 | - | 16,474,643 |
2019 | ① | 建物全体 | ㎥ | - | 2,714,633 | - | 603,063※2 | - | 16,775,944 |
2020 | ① | 建物全体 | ㎥ | - | 2,480,549 | - | 508,325※2 | - | 14,548,723 |
2021 | ① | 建物全体 | ㎥ | 0 | 2,371,389 | 0 | 13,269,749 | 377,367 | 16,018,505 |
※1 ①連結(海外、子会社含む)
※2 2018~2020年度は工業用水のみを集計
単位 | 範囲※1 | バウンダリ | 地表水 | 地下水 | 海水 | 第三者の水 | 浄化槽中水 | 総取水量 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
水ストレス地域からの水源別の取水量 | ㎥ | ① | 建物全体 | 0 | 0 | 0 | 2,116,316 | 0 | 2,116,316 |
※1 ①連結(海外、子会社含む)
総排水量
単位 | 範囲※1 | バウンダリ | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
総排水量(下水) | ㎥ | ① | 建物全体 | 13,666,237 | 15,195,700 | 15,605,745 | 13,656,925 | 13,620,796 |
※1 ①連結(海外、子会社含む)
※2 海洋・地表・地下などへの排水はなし
水消費量
単位 | 範囲※1 | バウンダリ | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
水消費量 | ㎥ | ① | 建物全体 | 1,557,854 | 1,278,943 | 1,170,199 | 891,798 | 2,397,708 |
※1 ①連結(海外、子会社含む)
第三者検証
2021年度水排出量について、イオンモール直営100店舗を対象に第三者検証を実施しました。今後もデータの信頼性の向上と水排出量の継続的削減に努めてまいります。
検証範囲
2021年3月1日~2022年2月28日の期間における、イオンモール直営100店舗の取水量および排水量。
検証方法
ISO14064-3の要求事項に基づき、第三者検証機関による検証を受けました。
