環境 – 生物多様性

生物多様性

方針

生物多様性に対する方針

事業活動全体における生態系への影響を把握し、お客さまや行政、NGOなどステークホルダーの皆さまと連携しながら、その影響の低減と保全活動を積極的に推進します。
また、イオンモールは、「イオン ふるさとの森づくり」の活動だけでなく、グリーン購入の促進を通じて生物多様性および生態系の保護をおこない、自然資源の持続可能性と事業の成長の両立をめざします。

イオン生物多様性方針
https://www.aeon.info/sustainability/biodiversity/

マネジメント

生物多様性対応のための目標

いきもの共生事業所®認証(ABINC認証)を取得しており、2050年度までに直営モール全店でABINC認証を取得することを目標としています。なお、直営モールは2001年よりISO14001認証を取得、継続しており、2022年度より「生物多様性の保全」を環境に関する目標として設定し、進捗管理を実施しています。

リスク評価の実施

当社では“生物多様性・資源の保護”をマテリアリティとして特定しており、環境に配慮し自然と調和した社会をめざすためにABINC認証の取得モール数を拡大することをKPIとして設定しています。
ABINC認証の認証基準を生物多様性のリスク評価の枠組みとして利用し、開発・建設段階、運営段階で、生物多様性に関するリスク低減を図っています。また生態系に配慮した持続可能なモールをめざすため、各モールが基準に対応した適切な維持管理をおこなっています。

生物多様性に影響をおよぼす可能性のある事業サイトの特定

新規開発時には科学的な調査を実施し、事業サイトの生物多様性への影響の可能性を特定し、開発予定地に希少種が生息している場合には、それを保全しています。さらに、希少種がない場合においても、既存樹木は最大限保全します。

主な取り組み

イオン ふるさとの森づくり

1991年にマレーシアでスタートした「イオン ふるさとの森づくり」。イオングループは、植樹活動を「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」という基本理念を具現化する活動と位置付けています。国内・海外ともに新しいモールがオープンする際には、地域の自然環境に最も適した、土地本来の樹木をお客さまとともに植える植樹祭を実施しています。2021年度は国内外で2万8千本を植樹。2022年2月末現在、グループ累計植樹本数は約1,242万本に達しています。

■植樹合計本数(2022年2月末現在)
植樹合計本数(2022年2月末現在)

いきもの共生事業所®認証(ABINC認証)取得モールの拡大

ABINC認証は、一般社団法人 企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)が作成・登録した「いきもの共生事業所®推進ガイドライン」に基づき、生物多様性に配慮した緑地づくりなどの取り組みを「いきもの共生事業推進協議会」が第三者的に評価・認証するものです。2023年2月末現在、計19モールで認証を取得しています。

いきもの共生事業所®認証(ABINC認証)

※ABINC認証:
JBIB(一般社団法人 企業と生物多様性イニシアティブ)が開発した、いきもの共生事業所®推進ガイドラインの考え方に沿って計画・管理され、かつ土地利用通信簿で基準点以上を満たし、当審査過程において認証された事業所のこと。認証期間:認証交付日から起算し3年とします。ただし竣工前の対象建築物については、竣工予定日から起算し3年とします。

希少種保全事例

イオンモール草津 ミズタカモジの保全
イオンモール大牟田 希少種25種の保全

外部機関との協働

イオン環境財団では、持続可能な社会の実現のため、国内外の主要大学・各国行政・学術研究機関と連携し「環境教育」を強化しています。受講者参画型シンポジウムやフィールドワークを中心とした環境セミナーをアジア各地で実施しています。
2017年8月、日本ユネスコエコパークネットワークと当財団は国内初となる連携協定を締結しました。次代を担う子どもたちへ豊かな自然を届けるため、連携して活動を進めています。

都市再開発事業の実績

例えば、イオンモール多摩平の森が立地する「多摩平の森」地区は、1956年からUR都市機構(当時の日本住宅公団)が、日野市ではじめての土地区画整理事業として基本整備を行い、その一部として、1958年には「多摩平団地」として整備されました。
その中で、当モールは、日野市とUR都市機構による多摩平の森団地の再開発計画において、まちづくりの集約拠点として開発され、これまで継続的に再開発が為されてきました。
また日野市及び地域住民によって策定された「多摩平の森地区 重点地区まちづくり計画」にて示されている“まちの魅力を次世代に引継ぐコンパクトなまちづくり”の実現に寄与するため、まちのシンボルとして長く親しまれてきた豊かな森と水、地域の成長とともに形づくられてきた街並みなど、地域の人々が手を取り合ってきた多摩平の歴史を継承するとともに、事業を通じて生物多様性に貢献できるよう努めています。