方針
汚染、資源利用に関する方針
イオンモールは、環境マネジメントシステムを構築し、汚染を予防する体制を築いています。各事業部門では、目標を制定し、環境パフォーマンスを向上するための継続的な改善をおこなっています。
また、地球資源を保全し、循環型社会の構築をめざすため、ゼロエミッションモールの実現をめざします。
汚染・廃棄物・原材料
廃棄物削減とリサイクル
モールから排出される廃棄物の削減においては、専門店さまにご協力をいただいて、「何を、どこで、どれだけ廃棄しているか」を明らかにし、課題として意識づけることが重要です。各モールでは、廃棄物を基本18品目に分類した上で品目ごとに計量するシステムを導入しています。専門店さまは各品目を計量した後、計量済みのシールを貼り、品目ごとの保管場所にまとめて廃棄します。分別された廃棄物のうち、可能なものについては極力リサイクルに回し、品目ごとにリサイクル率を集計しています。
項目別排出量 | リサイクル率 | ||
---|---|---|---|
1 | 生ごみ | 10,959t | 85.1% |
2 | 段ボール | 19,732t | 100% |
3 | 雑芥 | 16,864t | 75.2% |
4 | 廃プラスチック | 2,881t | 92.7% |
5 | 廃プラスチック(有価) | 77t | 100% |
6 | ペットボトル | 512t | 100% |
7 | ビン | 277t | 95.6% |
8 | 缶 | 461t | 100% |
9 | 発泡スチロール | 119t | 100% |
10 | 廃油 | 1,602t | 100% |
11 | 紙類 | 2,305t | 100% |
12 | 粗大ごみ | 201t | 65.2% |
13 | その他不燃ごみ | 1,111t | 60.1% |
14 | 蛍光灯 | 14t | 85.3% |
15 | 廃電池 | 11t | 87.3% |
16 | ワリバシ | 85t | 98.0% |
17 | 廃アルカリ・剥離剤 | 15t | 25.5% |
18 | 汚泥 | 5,934t | 90.5% |
外汚染・廃棄物、原材料使用の削減に向けた外部との取り組み
2020年、ベトナム飲料メーカーが主体となり、飲料ボトルのリサイクル団体(PROベトナム)とイオンモールが協力するMOU※を締結しました。モールでは、PROベトナムの告知を各モールのデジタルサイネージでアピールしています。
また、衣料品回収では、全国の138モールで、古着をポリエステル原料に再生する「BRING™」と連携し、「幸服(こうふく)リレー」を開催しました。「地球のためにできること」の一環として、店頭でお客さまが使わなくなった衣料品の回収をおこない、一部をリサイクルすることで、新品、または使えるにもかかわらず廃棄される衣服とCO₂排出量を削減します。
リサイクル
再生利用された製品と梱包材
モール建設時には、資源の有効利用、建設副産物の発生抑制と再利用をおこなっています。店頭に設置している募金箱はペットボトルからリサイクルして製作しています。(一部を除く)
環境マネジメントシステム
ISO14001の認証事業所比率
当社は、当社の環境マネジメントシステムがイオングループの規程した要求事項および、ISO14001規格の要求事項に適合しているか否か、また環境マネジメントシステムが有効に実施され、維持されているかの判断をするために、年1回の内部監査を実施しています。
なお監査プログラムは、当該運用の環境上の重要性、イオングループに影響をおよぼす変更および前回までの監査の結果を考慮に入れて計画を策定し、実施します。
単位 | 範囲※1 | バウンダリ | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ISO14001認証を受けている事業所率(物件数) | % | ① | 建物全体 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 |
ISO14001認証を受けている事業所率(物件数) | % | ② | 建物全体 | 64 | 61 | 60 | 59 | 58 |
②連結。(海外、子会社含む。)
第三者検証
環境データの第三者による検証
2020年度廃棄物排出量について、イオンモール直営80店舗を対象に第三者検証を実施しました。今後もデータの信頼性の向上と廃棄物排出量の継続的削減に努めてまいります。
検証範囲
検証方法

環境コンプライアンス
会計年度中の環境関連の罰金・処罰の総コスト
環境関連の罰金・処罰はありません。
環境法規制違反件数、事例紹介
廃棄物、PCB、大気汚染、フロン、土壌汚染に関する違反はありません。また、一部下水道法に定められた水質を超過するモールがあり、ソフト面、ハード面から対策をおこなっています。
汚染・廃棄物・原材料
法規制で要請された内容を超えた、汚染削減・回避のための定量目標とプロセス目標
法規制、および各自治体条例により要請された事項を確認しています。またそれらの要請事項に対し、組織の環境側面にどのように適用するかを決定しています。
要請事項の中で、順守しなければならない基準値については、法および条例基準値のほかに、法および条例基準値より厳しい独自の基準値を設け、全事業所において目標を実施しています。
廃棄物
廃棄物排出量
単位 | 範囲※1 | バウンダリ | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
総廃棄物排出量 | t | ① | 建物全体 | 72,326 | 76,342 | 79,364 | 79,492 | 63,170 |
有害廃棄物排出量 | t | ① | 建物全体 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
非リサイクル廃棄物排出量 | t | ① | 建物全体 | 9,521 | 10,594 | 10,387 | 8,426 | 7,138 |
Iリサイクルされた廃棄物量 | t | ① | 建物全体 | 62,805 | 65,748 | 68,977 | 71,066 | 56,032 |
②連結。(海外、子会社含む。)
廃棄物に関する目標と進捗
2020年度の国内直営店リサイクル率80%以上の目標に対し、リサイクル率の実績は88.7%であり、サーマルリサイクルを除くリサイクル率は62.7%となります。
2030年までにサーマルリサイクルを除くリサイクル率70%を達成することをKPIとして設定しています。
汚染、廃棄物、原材料使用に関するコスト
2020年度は、廃棄物処理、リサイクルにおいて、約14.8億円のコストを計上しました。
汚染
廃液の排出
イオンモールでは廃液を直接排出していません。また、専門店さまから排出されるワックスの剥離廃液についても、適正に処理が完了していることをマニフェスト伝票により確認しています。
排水管理
「イオンモール環境マネジメントマニュアル」により法規制の確認方法、運用結果の測定方法、違反時の報告方法などを規程しています。さらに各モールは毎年自治体の条例を確認し、その情報を環境関連部署で集約しています。
排水においては、各モール最低3ヵ月に1回は水質検査を実施しています。法定の基準値より厳しい自主基準値を定め、基準値を超過した場合はハード・ソフトの両面から問題解決に取り組み、排水管理レベルの維持・向上を図っています。
汚染に関する目標と進捗
イオンプラスチック利用方針
イオンは、脱炭素社会の実現に向けて、持続可能なプラスチック利用に取り組みます。店舗・商品・サービスを通じて、すべてのステークホルダーの皆さまとともに、脱炭素型かつ資源循環型の新たなライフスタイルの定着を進めてまいります。
- 事業活動における資源の無駄使いや使い捨て型の利用を見直し、使い捨てプラスチックゼロをめざします。
- 必要なプラスチックは化石由来から環境・社会へ配慮した素材へ転換します。
※ライフサイクル全体での環境・社会影響を考慮し、トレース可能な紙、バイオマスプラスチック、再生プラスチック、リサイクル可能な素材などを適切に選択 - 店舗を拠点に使用済みプラスチックの回収・再利用・再生する資源循環モデルを構築しお客さまとともに持続可能な資源利用に取り組みます。
目標〉2050年CO₂排出量ゼロの持続可能なプラスチック利用をめざし、- 2030年までに、使い捨てプラスチック使用量を半減します。
- 2030年までに、すべてのPB商品で環境・社会に配慮した素材を使用します。
- 2030年までに、PBのPETボトルを100%再生または植物由来素材へ転換します。
- 全モールで脱プラスチック製ストローを推進し、2020年度には、廃プラスチックの92.7%(2020年度)をリサイクルしました。
- 使い捨てプラスチック製品自体の使用ゼロを将来の目標に掲げ、まずは2020年3月16日に全モールで飲食系専門店におけるプラスチック製ストローの提供を終了しました。