
ベトナムの人たちとともに、
暮らしの、社会の、
未来をつくる。
- Interviewee
- Seiki Aono
- Keisuke Tomaru
- Akira Higashi
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Seiki Aono青野 世輝
AEONMALL VIETNAM CO., LTD.
Leasing Planning Department / General Manager
2013年入社/経済学部 経営学科 卒

Keisuke Tomaru都丸 圭輔
AEONMALL VIETNAM CO., LTD.
North Mall Management / Senior General Manager
2014年入社(キャリア)/経済学部 経営学科 卒

Akira Higashi東 輝
AEONMALL VIETNAM CO., LTD.
General Affairs Department / Senior Manager
2015年入社/経営学部 経営戦略学科 卒
Chapter 01
イオンモールの海外戦略における
最重要エリア、
ベトナムで先駆的な
ショッピングモール事業に携わる。
- 青野
- イオンモールでは中国やアセアン各国で積極的な事業を展開しています。その中でも最重要エリアに位置づけているのが、ここベトナムです。
- 都丸
- 2014年に1号店「イオンモール タンフーセラドン」オープンを皮切りに、2大都市である北部のハノイと南部のホーチミンを中心としたエリアに出店を進め、2024年には中部エリア1号店「イオンモール フエ」を出店。現在7モールを展開し、さらに複数のモールの新規出店を計画しています。今後は中部エリアのような地方都市へも広げていく戦略です。
- 東
- ベトナムはアジアの中でも発展著しい国ですよね。人口も日本に迫る勢いで増加しており、その人口構成の中でも若者が占める割合が高いのが特徴です。実際、イオンモールを歩くと、若い人たちの活気が直に伝わってきます。イオンモールは商業専業のディベロッパーとしては先駆的な存在として、成長してまいりました。しかし、最近では他の外資系ディベロッパーも追随してきており、ハノイやホーチミンでは少しずつ競争が激しくなってきています。
- 青野
- このベトナムでの事業を、私たちが所属する「イオンモールベトナム」が担っています。イオンモールベトナムでは、約500名いる社員のうち、日本人は二十数名。この構成でもわかるように、現地化が進んでいる組織です。実際、7つあるモールのうち半分近くの責任者をベトナム人GM(ゼネラル・マネージャー)が務めており、オール現地社員という体制で運営しているモールもあります。
- 東
- イオンモールベトナムは、ここハノイの本社のほか、ホーチミンにもオフィスがあります。青野さんは普段ホーチミンのオフィスにいますよね。
- 青野
- ええ。私がベトナムに来たのは2023年で、以来ずっと専門店を誘致するリーシングに携わっています。昨年にはリーシングプランニングという新しい部署を立ち上げ、現在、その部署のGM(責任者)を務めています。この部署のミッションは、ベトナムにおけるリーシングの中でも、より挑戦的で戦略的な取り組みを推進していくこと。たとえばインドネシアで人気の専門店をベトナムのモールに誘致するといったグローバルな展開も進めています。
- 都丸
- 私がこちらに来たのは2022年。ハノイにある「イオンモール ハドン」のGMに就きました。翌年にはその経験を活かして、北部エリアのモールを統括するノースモールマネジメント部に異動。現在は、シニア・マネージャーとして、北部エリアの既存3店舗の運営、新規2店舗の開発に携わっています。
- 東
- 私が着任したのも、都丸さんと同じ2022年です。私は管理部門でシニア・マネージャーを務めています。主に携わっているのは、IT部門のマネジメント。数名のベトナム人社員と一緒に、イオンモールベトナムにおけるITシステムの展開やガバナンス体制の構築などを進めています。

Chapter 02
不安な気持ちで、現地スタッフと
一緒に迎えた新店オープン。
喜ぶみんなの姿を見て、
思わずジンときてしまった。
- 青野
- 私がベトナムに着任したのは、中部エリア1号店となる「イオンモール フエ」の開業に向けた専門店誘致交渉がピークを迎えようとした頃でした。すぐに私もリーシングのチームに加わったのですが、自分が日本で積み上げてきた経験が果たして通用するのか、不安でいっぱい。ベトナム人メンバーも新店に携わるのは初めての人が多く、心配そうな面持ちでした。中部エリアは発展途上のマーケットのため、モールに出店するパートナーも懸念が多く、数々の壁を乗り越えなければなりませんでした。
そしていよいよ迎えたオープンの日。チームのメンバーが全員揃って開店を見守る中、開店前から大行列ができて溢れんばかりのお客さまが来店しました。その様子を目の当たりにして、メンバー同士で自然に握手や抱擁が生まれ、涙ぐんでいる人もいました。私も、思わずジンときてしまうほど、プロジェクトは印象に残っていますね。
- 都丸
- ベトナムは、海外事業における最重要エリアだけに、新規出店に関われるチャンスも多いです。困難なプロジェクトをローカルスタッフと一緒に成し遂げていくことで、濃密な経験を積むことができますよね。
- 東
- それこそが海外でチャレンジする一番の魅力だと思います。ベトナムでの事業はまだ発展途上のために、経営基盤も整えなければならない部分が多い。私が携わっているIT部門の強化は課題の一つです。これから成長していく組織の基盤を、自分たちの力でつくっているという実感が大きなやりがいです。
- 都丸
- ベトナムでのビジネスの特徴を一つあげるとすると、意志決定のスピードの速さ。これは社内ばかりでなく、専門店など外部のパートナーも同じだと感じています。それだけビジネスがダイナミックで、前向きな気持ちがあれば常に新しいことにチャレンジできます。もちろん、日本では想定できないような壁にぶつかり、たいへんなこともたくさんあります。
- 青野
- やはり文化も言葉も違う人たちと一緒に働く難しさというのは、想像以上でしたね。イオンモールベトナムには経験豊富なベトナム人社員も多く、彼らの信頼を得て組織としての方向性を定めていくためには経験と努力が必要です。
- 都丸
- 実は、私もまさに今そのことで悩んでいて……。
- 青野
- 海外だからこそ味わう苦労が、また自分の大きな成長に繋がりますね。

Chapter 03
暮らしばかりでなく、
社会の未来に貢献していく。
ダイナミックな実感があるからこそ、
困難にも挑んでいける。
- 東
- ショッピングモールの存在は、地域の暮らしに大きな変化をもたらします。その影響が、ベトナムのような国々では、国全体の文化や生活スタイルにまで及ぶ可能性がある。こんなダイナミックさも、ベトナムでショッピングモール事業に挑む魅力ではないでしょうか?
- 青野
- その話については、最近、面白いことがありました。ホーチミンの「イオンモール タンフーセラドン」のリニューアルの際に、日本の理容業界で急成長しているクイックカットの専門店を誘致、ベトナム初出店をしていただきました。これまでベトナムでは、男性が髪を切るというと、町中のお店に行って、カットだけなくひげ剃りやシャンプー、マッサージなどたっぷり時間をかけるのが常識でした。そんな生活習慣が根づいているので、クイックカット専門店の出店には危ぶむ声も聞かれました。一方、ベトナムでは、オンラインの配達サービスが日本以上に利用されていて、意外にせっかちでいわゆる“タイパ”を気にする国民性でもあるのです。
そこに注目して私たちはチャレンジしたのですが、狙いが的中して大人気。これからはイオンモールに行ってさっと髪を切り、その分ショッピングを楽しもうという人々が増えてくるはずです。
- 東
- こうしてイオンモールがチャレンジして成功を果たすと、他のモールが追随して全国へと広がり、新しい生活スタイルとなっていくわけですよね。
- 都丸
- イオンモールを舞台とした日本発の文化フェスティバルとしては、“よさこい祭り”がありますね。コロナ下で中断したものの地道に開催を続けてきた結果、今ではベトナム全国、さらに日本からも数多くの団体が参加して、日越交流の一大イベントになりました。開催日には1日15万人ものお客さまが来場してたいへんな賑わい。それほど「イオンモール」のブランドはベトナムで認知され、親しまれています。
そのほか、食品衛生に関わる意識向上など、イオンモールとしてこの国の発展にこれからも貢献していきたいと思います。
- 東
- 私は、2018年に海外トレーニー制度※に応募して、1年間ベトナムに派遣されました。当時は、従来の商習慣からテト(旧正月)の時期になると町中のお店が休業するため不便な思いをしたのですが、4年後の2022年に改めて赴任してみると、テト期間中も営業している店が増えていて驚きました。こうしたこれまでの当たり前が変わるきっかけのひとつとして、イオンモールの果たせる役割は大きいと思います。
※海外トレーニー制度:
将来、海外赴任を希望する若手社員向けに約1年間の海外派遣を実施し、将来の本赴任までに習得すべきスキルやビジネス感覚を身につけ、キャリア形成の道筋を明確にしていただく制度。

Chapter 04
夢を叶えるためには、
情熱だけでなく、経験や知識も大切。
チャレンジングな意志を
支えてくれる恵まれた環境がある。
- 青野
- 話題は少し変わりますが、二人はイオンモールに入社した時から海外でチャレンジしたいという想いがあったのですか?
- 東
- そうですね。私は、就職活動でも海外と繋がる仕事を軸にしており、最初は商社などを訪問していました。そんな中、2014年のベトナム1号店のニュースをきっかけに、イオンモールが海外事業に力を入れていることを知りました。不思議な縁を感じますね。
- 都丸
- 私は、ベンチャーのコンサル会社を経て、キャリア採用で入社しました。その理由は、もっとクライアントや地域社会に貢献できる手応えのある仕事にチャレンジしたくなったから。しかし、海外については特別に意識していなかったように思います。青野さんはどうですか?
- 青野
- 私も正直、リーシングという仕事に興味を感じてイオンモールを志望しましたが、当時は海外で働くことは想像もしていませんでした…。
- 東
- それがなぜチャレンジすることに?
- 青野
- 入社後は、リーシングと開発の業務に十数年携わりました。大好きだったリーシングの仕事でもひと通り経験を積む中、そろそろ次のステップに進みたいという気持ちが膨らんできたのです。そんな時に、海外赴任向けのグローバル研修があることを知って、参加したのがきっかけでした。
- 都丸
- 私も同じ。その研修に参加して背中を押されました。
- 東
- 私もその研修には参加しています。私の場合、さっきも話したように、その前の入社3年目に海外トレーニー制度に応募して、ベトナムに派遣されました。
この1年間のトレーニー経験はとても刺激的だったのですが、海外で現地の社員たちと働くためにはそれなりの経験が必要であることも痛感しました。このキャリアステップが現在のベトナムでの仕事につながっています。
- 青野
- 確かに東さんが言うように、想いばかりでなく、経験や知識も大切。充実した研修制度に加えて、そうした多様な経験を積んだり専門性を磨いたり、イオンモールには海外で活躍したいという意思を後押ししてくれる環境が整っていると思いますね。

Chapter 05
一つひとつの経験が
やがて世界に挑む武器になる。
いつでも前向きな姿勢を
大切にしてほしい。
- 東
- “ワーク”ばかりでなく、ベトナムでの“ライフ”についても少し話をしましょうか。都丸さんは、ここハノイで生活してみてどんな印象ですか?
- 都丸
- 私は家族揃って駐在しているんですが、家族全員ベトナムでの生活には満足しているようです。日本人コミュニティも充実していて、子どもの教育なども不安はありませんね。もちろん、忙しい時もありますが、こちらの社員はオンオフの切り替えもはっきりしているので、ワークライフバランスよく働けています。
- 青野
- 私は、都丸さんと違って単身赴任で来ています。家族と離れて寂しいこともありますけれど、ベトナムはインターネットも発達していて便利ですからね。日本の家族とはリモートでつないで同時に晩ご飯を食べたり、ゲームをしたりして一緒の時間を過ごしています。一方、単身生活も楽しもうと、こちらに来て始めたのが世界遺産めぐり。赴任中に8か所ある世界遺産を全制覇するのが目標です(笑)。
- 東
- 私は独身なので、オフタイムや休日は、現地の友人や他社の駐在員の方たちなどと食事をしたりスポーツを楽しんだりしています。現在は、サッカーとバレーボールの地元チームに所属しています。
- 都丸
- 最後に、海外でチャレンジしてみたいと思っている学生の皆さんに、ぜひ伝えたいメッセージがあれば——。
- 青野
- 私自身の経験では、語学力はあるに越したことはないですが、やはりコミュニケーション能力が大事。また、先ほども話したように、海外で活躍するためにはそれなりの経験が求められます。入社後、国内の仕事で積む一つひとつの経験が必ず世界に挑むための武器になるので、いつでも前向きな姿勢を忘れないでほしいと思っています。
- 東
- バックグラウンドもメンタリティも異なる現地の社員たちをまとめて一つの方向に向かわせていくためには、その経験をしっかり言語化できる能力も大切ですよね。
- 都丸
- そうしてチャレンジした結果が、スピーディーに、そしてダイナミックに出るのがイオンモールの海外事業の面白さ。発展途上なマーケットだけに困難なことも数多いですけれど、自分の伸びしろをすごく実感できる環境があります。
- 青野
- イオンモールは、経営理念として「“暮らしの未来”をつくるLife Design Developer」という言葉を掲げています。そのミッションに最先端でチャレンジできるフィールドが、ベトナムであり、アジアの国々だと思いますね。
