再生可能エネルギーの創出
地域とともに地産地消の再生可能エネルギーを創出
当社は、地域においてお客さまとともに地産地消の再生可能エネルギー(以下、「再エネ」)を創出し、施設内で使用する電力は入店する専門店分も含めCO2を排出しない電力(以下、「CO2フリー電力」)とすることをめざします。
2040年、直営モールで100%地産地消の再エネへ
イオンは、脱炭素社会の実現に向けて、太陽光発電設備およびEV充電器の設置等の省エネルギー活動を継続的に推進しています。2018年には「イオン脱炭素ビジョン2050」を策定し、省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの活用等を通じて、2050年に向けて「脱炭素社会」の実現をめざしており、当社でも2025年までに国内約160モールで使用する電力を再生可能エネルギーに転換することを目標としています。その上で、現在各地域での再エネ直接契約による実質CO2フリー電力調達から、順次地産地消の再エネ(PPA手法※ 含む)へ切り替え、2040年度には当社直営モールにおいて100%地産地消の再エネ(約20億kwh/年)での運営へ引き上げていきます。
2022年度より太陽光発電から着手し、段階的に風力発電等の他の発電手法や、水素エネルギー、蓄電池等を活用していきます。

V2AEON MALL(車からイオンモール)の推進
お客さまとともに脱炭素社会を実現するため、従来のV2H(車(Vehicle)から家(Home))から進化させたV2AEON MALL(車からイオンモール)を推進します。お客さま参加型の再エネ循環プラットフォームを整え、家庭で発電した電力(余剰電力)をEVでモールに放電、放電量に応じて、環境貢献指数の見える化やポイントなどを進呈します。
アプリからアクションレコードを管理し、EVによる再エネの放電だけでなく、植樹活動や廃プラ回収、食品ロスの対策協力など環境貢献活動に対しても数値化を行い、活動する意味の見える化をすることで、お客さまとともに取り組みを推進。また、お子さまや学生の皆さまなど、次代のお客さまが、SDGsや環境課題の解決策を実体験として学べる機会につなげていきます。
既に2019年にイオン、イオンモール、関西電力、エネゲートおよび 大阪堺市の5者でイオンモール堺鉄砲町において以下の実証を行いました。
①EVから建物に電力供給を行うV2H(充放電器)※1、
EV充電器を活用するバーチャルパワープラント※2
②ブロックチェーン技術※3 を活用した環境価値取引実証※4


当社は、お客さまの暮らしをより豊かにするため、地域の主役であるお客さま自身の「環境意識」を「行動」に繋げるサポートを行うことで、共に地域の脱炭素社会を築き上げていきます。
- ※電力小売事業者との契約により、資産を所有せず当社の専用発電所から電力供給を受ける。
- ※1 V2H(充放電器):電気自動車(EV)等の電力を建物の電力供給源として利用するための充放電器。
- ※2 バーチャルパワープラント:VPP電力系統に点在するお客さまの機器をIoT化して一括制御することにより、お客さま設備から捻出できる需給調整力を有効活用し、あたかも 1 つの発電所(仮想発電所)のように機能させる仕組み。
- ※3 ブロックチェーン技術:分散型台帳技術とも呼ばれ、台帳情報をネットワーク上の参加者で共有することで記録の改ざん耐性を高めたデータベースを構築する技術。今回の実証では、個々の地点間での充放電履歴や環境価値の取引が、改ざんなく正確に把握できる特性を活用します。
- ※4 環境価値取引実証(BC実証):将来的な新たな環境価値取引 への対応を念頭に、ブロックチェーン技術とEVを活用し、電気とともに環境価値を移管する仕組みの実証を行うもの。
いつものくらしが、やさしい未来につながっていく。
私たちイオンは、地域のお客さまとともに、そんなサステナブルな社会の実現を目指しています。
例えば、自宅でもお買物に出かけても、環境負荷を気にせずにいられる。
CO2を出さない自然のエネルギーが循環し、くらしがうるおい、経済が回りつづける。
地域のみんながひとつになってつくる、夢のある脱炭素のまちを日本中に。
私たちは、もう動き始めています。
2025年までに、まずイオンモール全店舗の使用電力を100%再エネに。
また、ご家庭の余剰電力の買取りや、脱炭素型住宅への移行のお手伝いなど、
お客さまと一緒に取り組む、新しい試みも走り始めました。
未来につながる「より良いくらし」に向けて、私たちの挑戦はつづきます。

ソーラーウォール(イオンモール座間)
省エネルギーの取り組みを推進
電気事業者に蓄えた電力をモールで活用する実証実験
全国のモールでの再生エネルギー100%店舗の取り組みを推進
全従業員の約82%がeco検定を取得
太陽光発電の活用
全92モールで太陽光発電システムを採用
他の商業施設に先駆けて太陽光発電設備を国内73モール、海外19モールに導入しており、一部のモールでは停電時にも電力を活用できるシステムを採用しています。イオンモール セン ソック シティ(カンボジア)では、1MW級の太陽光発電設備と高効率チラーを屋上に設置し、年間約1,564トンの大幅なCO2削減を目指しています。
PPA(電力販売契約)モデルの導入
電力事業者が電力需要家の敷地や屋根などに太陽光パネルを設置し、発電された電力を需要家が購入するPPAモデルを導入。イオン藤井寺ショッピングセンター(大阪府)では太陽光発電設備を屋上に設置し、一般家庭約30世帯の年間使用量相当の電力を発電し、施設内の電力の一部として活用しています。2020年6月より、イオンモール松本(長野県)やイオンモール津南(三重県)で展開し、2021年度はTHE OUTLETS HIROSHIMA(広島県)への導入を予定しております。

イオン藤井寺ショッピングセンター(大阪府)
家庭の余剰電力を有効活用
イオングループは中部電力と協力して、再生可能エネルギーの利用拡大を目指しています。ご家庭の太陽光発電による余剰電力を中部電力が募り、ご提供いただいたお客さまには電力量に応じたWAONポイントを進呈。集めた電力は、愛知県内のイオンモール名古屋茶屋、イオンモール長久手、イオンモール岡崎でCO2排出量削減の施策に活用しています。この3モールでは2019年4月より、CO2が発生しない再生可能エネルギーの発電所で発電された電力の受電を開始しました。2019年4月から12月までの9ヶ月で、約6,700トンのCO2を削減しました。同様の取り組みを他地域の電力会社とも進めてまいります。

電気自動車に蓄えた電力をモールで活用する実証実験
電気自動車(EV)のバッテリーに蓄えた電力を、家や施設に提供(放電)して有効活用するV2H(Vehicle to Home)。関西電力株式会社、株式会社エネゲート、大阪府堺市、イオン株式会社および当社では、このV2Hを応用した実験をイオンモール堺鉄砲町で進めています。
この実験では、モール館内で電力需要の高まる時間帯を予測し、EVを所有するモニターのお客さまに来館のご協力を要請。個々のEVから放電していただいた電力を館内で利用し、ご協力いただいたお客さまにはWAONポイントを付与します。この実験は、電力の需給バランスをとるために複数のEVを一括制御してひとつの発電所のように利用する「バーチャルパワープラント」の実用化や、RE100・EV100へ繋がる取り組みとして注目を集めています。

イオンモール堺鉄砲町(大阪府)
全国のモールで再生可能エネルギー100%店舗の取り組みを推進
イオンモール上尾(埼玉県)、イオンモール川口(埼玉県)では使用電力の100%を再生可能エネルギーに由来する非化石証書を活用した実質Co2フリーとなる電気で賄う店舗として運営を開始しました。
全従業員の約82%がeco検定を取得
環境保護に対する意識の向上および取り組みの推進を目的として、国内の従業員にeco検定の取得を推進しており、対象となる1,729名のうち約85%にあたる1,473名がeco検定を取得しています。



季節のお花を楽しむ。
お気に入りの服を着る。
たとえばそんな日々の暮らしの中にも、
地球のためにできる
ちょっといいことがあります。
4月22日は、世界中で
地球環境について考える
記念日「アースデー」。
この日をふくめた10日間、
イオンモールでは、
暮らしの中のロスを
減らす取り組みが
あちこちで花を咲かせます。
みんなで楽しみながら、大切な地球について
いっしょに考えてみませんか。

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ロスフラワーとは、まだ花が美しい状態にも関わらず、市場での規格外、生花店や結婚式場での役目を終えたなどの理由で廃棄されるお花のことです。
地域とのつながりと共存享栄をともにするイオンモールでは、地元の生産者を想い、地球を想い、花のある暮らしの提案で、ロスフラワーに取り組んでいきます。 -
日本で可燃・不燃ごみとして廃棄される洋服は年間約50.8万トン発生しており、1日あたり約1300トンの洋服がごみとして焼却・埋め立てられています。
持続可能な衣料品の販売と利用の社会を目指すため、イオンモール館内で衣料品廃棄ロスの取り組みを行っています。
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2022年4月からプラスチック資源循環法が施行されました。
地球、地域、社会との共存共栄をするために、館内では自治体、専門店との取り組みを通じ脱プラへの取り組みの認知・啓蒙・参加を促しています。







換気促進のため、換気扇や空気清浄機の増設、定期的な空調量の管理を実施しています。
またインフォメーションやイオンモールアプリでは館内の混雑度を表示、フードコートでのアクリル板の設置や出入口での検温・消毒など、様々な対策を重ね、お客さまに安心してお過ごしいただける空間づくりに努めています。
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外調機による給気量の制御
館内のエアーバランスを正圧とし、「給気風量>排気風量」にすることで外気の流入を抑制。フィルター搭載の外調機で空気を供給しています。
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管理システムによる運営
施設の稼働状況、温度管理に配慮して中央監視盤で給気量を制御。常にお客さまが安全で心地よく過ごせるように目を配っています。
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密集・密閉状況をお知らせ
入館管理システムを導入し、入館者数をリアルタイムで測定。「密集」「密閉」を防ぐため、独自の「密集指標」と「密閉指標」を算出しています。
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アプリでも館内の状況を確認
館内の密集・密閉状況は、イオンモールのアプリ内でもご確認いただけます。お買い物に出かける前にチェックすれば、安心してご入場いただけます。


フードコートをはじめ、飲食店においては、アクリル板を設置し、対面での接客を伴う箇所には各種飛沫防止パネルを設置しています。 飛沫感染防止を図るとともに、お客さまに安心してご利用いただける環境づくりに努めています。
動画で見る安全の取り組み
「館内換気強化実施中!」



SDGs(Sustainable Development Goals)




ハード・ソフトの面から安全を提供します。
地震や台風などの自然災害を想定した訓練を定期的に実施し、
地域の防災拠点としての役割を果たせるように努めています。
また、地域が広く被災した際にも可能な限り施設の機能維持に必要な
電力や飲料水を確保し、復興拠点としての役割を担うことをめざします。
更には、地方行政と防災活動への協力などに関する協定書を締結し、
万一の際に防災拠点として機能する体制を整えています。

02イオンモールウォーキング


モール内にウォーキングコースを設定、開放しています。
ポイントごとに歩いた距離や消費カロリーが
ひと目でわかるサインも設置。天候や時間を気にせず、
安全・安心なモール内で、健康づくりをもっと気軽に。
地域の皆さまの健やかで豊かな毎日のために、
様々な機会提供をおこなっています。


03次世代スマートイオン


「次世代スマートイオン」の開発を進めています。
国内外158モールにはEV(電気自動車)充電器2,332基を設置。
さらに88モールに太陽光発電システムを設置。
また全国のモール共用部100%にLED照明を採用。
環境負荷を最小限に抑えるため、最新技術は積極的に導入します。
今できることは、すぐに取り組みたい。それが私たちの思い。
地域の環境と調和するまちづくりの推進は、これからも続きます。

04文化・芸術体験


文化や芸術を楽しんでいただくことを大切にしています。
(公財)日本オペラ振興会との「オペラdeイオンモール」は、
これまでに62会場、約20,000人にご鑑賞いただきました。
このほか、落語や書道など、伝統芸能から新たな文化の創造まで、
癒しと感動をお届けすべく、様々な試みを行っています。
私たちは、こうした体験価値の高い機会を通して、
笑顔が集うハピネスモールを推進していきたいと思っています。

05ショッピングモビリティ


イオンモールではショッピングモビリティの導入を開始しました。
その初導入となったイオンモール幕張新都心をモデルに
全国のイオンモールへ順次導入していく予定です。
その他、インフォメーションサイネージなど、
様々なテクノロジーの導入を進めています。
より幅広くお客さまに選ばれる”スマートモール”を目指し、
私たちはさらに進化していきます。

06海外での街づくり

イオンモール セン ソック シティ

それは新しい価値観になる。
イオンモールSen Sok City(セン ソック シティ)。
そこでお届けしていのは、その土地の人々にとっての「初めて」。
新たな価値観は、多様性を育み、街を豊かにします。
「イオン前・イオン後」と表現されるほど、人々のライフスタイルや
商習慣に影響を与えたと評価されています。
海外出店を始めて約10年、計30のモールが開業しました。
日本生まれのイオンモールをアジアへ。
私たちの海外での取り組みはこれからも続きます。
