「(仮称)イオンモール仙台雨宮」建築着工について
イオンモール株式会社(以下、当社)は、宮城県仙台市の旧東北大学・雨宮キャンパス跡地で計画中のショッピングモール「(仮称)イオンモール仙台雨宮」(以下、当モール)において、2025年秋のオープンに向けて、建築工事に着手いたしました。
計画地について
計画地は、仙台駅より約2km と交通至便な立地であり、仙台有数の文教地区としても知られます。隣接する多様な世代が暮らす住宅、地域に密着した医療施設とともに、複合的な地域拠点として、健康で豊かな暮らしを支える生活利便サービスや多様な学び・交流活動の場の提供を行い、にぎわい創出の一助となる施設を目指してまいります。
当社は、新たな存在価値や地域課題を解決する仕組みを創造していくために、2030年ビジョン「イオンモールは地域共創業へ」を策定しました。この「地域共創」には、同じ志を持つ、すべての人たちと、「つながる」を創造し、広げ、深め、持続可能な地域の未来につながる営みを共創するというものです。当モールにおいても、地域と連携し、心地よく過ごせる居場所となるよう地域の皆さまと共創してまいります。また、地域の防災拠点としての施設づくりを計画し、仙台都心部緑化重点地区にふさわしい環境の実現に努め、周辺環境との調和を図ってまいります。
防災モールとしての取り組み
東北大学災害科学国際研究所との「産学連携協力」に関する協定に基づき、当モールを地域の防災拠点として地域の皆さまが安心して利用できるよう、地域の防災減災力を高めるための防災機能の在り方や、地域と一体となった防災減災の取り組みによる、地域の持続的な防災に貢献するモールの在り方を共同研究しています。
また、地域の防災拠点として、安全で安心できるレジリエント・コミュニティの創生、災害時の当モールの防災運用、一時避難場所としての防災活用、地域避難所との連携及び防災教育の推進のための地域連携行事の立案なども検討してまいります。
① 一時避難施設としての対応
震災時に顧客で帰宅困難となった方や周辺の方々が一時的に避難できる場として、建物の安全確認を終えた当モールの建物を活用することを計画しています。近隣の仙台市が設営する指定避難所の役割を支えたり、災害後に人が滞在する周辺施設との役割分担を考えています。また、このような一時避難施設と活用する建物内及び付近には、非常用発電機による場内照明・スマートフォン等の充電用電源の確保や、マンホールトイレを計画し災害時の利用に役立てます。
(停電対策)
震災時の緊急対応を想定し、「お客さまの安全・安心」を守るため、非常用発電機を設置します。地域が停電しても、防災設備、セキュリティシステム、給水設備等の各種設備、また防災センターやイオンモール事務所などの主要な管理室、さらにイオン食品売り場等に電源供給を最優先で行い、地域復興拠点の一つとして機能維持に努めます。

断水・停電時でも、非常用電源を活用して受水槽の水を飲料専用として供給します。耐震性を有した受水槽(約150㎥)は、断水・停電状態においても受水槽内の飲料水を利用できるよう緊急用給水口を設置しています。

③ エリア情報拠点としての機能確保
ロータリー道路の北側には、隣接する仙台厚生病院と一体的になった広場を設置します。この広場では、災害発生時でも人々が集まり、エリアの情報拠点などとして活用できるよう、災害用テント、水飲みや手洗い場などの設置を計画しています。
屋根面に太陽光発電設備を設置予定です。発電した電気はすべて当モールで消費します。また、自立型のパワーコンディショナーを設けることで、発電した一部の電気を停電時に利用できるように計画しています。

緑化の取り組み
東北大学農学部時代のみどり豊かな環境を踏まえ、生物多様性の保全と利活用の視点で新たな緑化計画を推進します。具体的には、計画地の潜在自然植生を構成する樹種を中心に、地域の自生種の候補の中から植栽する樹種を選定します。敷地西側の「イオン ふるさとの森」エリアでは、地域の小学生たちが宮城県県民の森で採取し学校や各家庭にて育苗したコナラの苗木を植樹する計画としています。

まちのACTION
概 要
・所 在 地: 宮城県仙台市青葉区堤通雨宮町10番3
・敷 地 面 積 : 約 33 000㎡
・延 床 面 積 : 約 75 000㎡(立体駐車場含む)
・総賃貸面積: 約 29 000㎡
・建 物 構 造 : 店舗棟 鉄骨造 地上4階建
立体駐車場棟 鉄骨造 地上6階建
・駐 車 台 数 : 約 1 ,300台
・開 店 予 定 : 2025年秋
TEL:043-212-6733