TNFD最終提言を参照した情報開示について
イオンモール株式会社(以下、「当社」)は、自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures、以下、「TNFD」)の最終提言を参照した情報開示を実施、当社が発行する「ESGデータブック2023」(以下、「本データブック」)内で公開いたしました。
当社は、事業が自然へ及ぼす影響と、自然に関するリスクと機会に対応するため、本年2月にTNFDフォーラムに参画、TNFDが提言するLEAPアプローチ※を用いた分析を実施、その結果と当社の取り組みの整理しました。
今後も当社は、地域課題にフォーカスし、お客さまや行政、NGOなどステークホルダーの皆さまと共に、生物多様性の保全に取り組み、持続可能な地域の創造につなげます。
また、ネイチャーポジティブの実現に向け、これまでの生物多様性の保全に加え、脱炭素社会の実現、サーキュラーモールの実現など様々な施策と連携し取り組んでまいります。
※ LEAP アプローチは、自然との接点、自然との依存関係、インパクト、リスク、機会など、自然関連課題の評価のための統合的なアプローチとして、TNFD により開発されました。
◆自然関連への依存と影響、リスク・機会の特定及び評価プロセスについて
自然関連のマテリアリティ特定にあたり、自然リスク評価ツール(ENCORE)を用いて、不動産セクターとの関係が深い自然関連テーマのリスクを評価。特に事業と関連の深いリスクが顕在化した事例について、当社事業・バリューチェーンに当てはめて考察・評価し、重要課題の特定と評価しました。また、IBAT※1やAqueduct2 等のツールを用いて全モールの地域性分析を行い、ホットスポット※3 を特定しています。
※1 IBAT(Integrated BiodiversityAssessment Tool):周辺生態系を広域で把握できるツール
※2 Aqueduct:水ストレスを把握できるツール
※3 ホットスポット:周辺に保全上重要な生態系があり、今後優先的に取り組みを検討すべき場所
◆TNFD最終提言の開示推奨項目から今回の開示内容
【ガバナンス】
・取締役会による監視体制
・経営者の役割
・ステークホルダー・エンゲージメント
【戦略】
・特定したリスク等
・事業への影響
・優先地域
【リスクと影響の管理】
・直接操業におけるリスク等のプロセス
・バリューチェーンにおけるリスク等の特定プロセス
【指標と目標】
・リスク・機会に関する指標
・依存・影響に関する指標
詳細はイオンモール ESGデータブック2023をご参照ください。
URL:https://www.aeonmall.com/wp/wp-content/uploads/2024/02/esg2023_all.pdf
<ご参考>
■イオンモール株式会社の環境に関する3つの取り組み
緑あふれる環境に配慮した施設づくりを行い、様々ないきものが共生する豊かな未来をめざして、生物多様性の保全に力を入れています。屋上や駐車場に緑化スペースを設けたり、野鳥や昆虫などの生息調査を行っています。
イオンモールは、脱炭素社会の実現をめざし、再生可能エネルギーの活用を積極的に進めています。モールで使う電力は自分たちでつくる、という地産地消の再生可能エネルギー創出への第一歩が「まちの発電所」です。
私たちは廃棄物の削減に取り組むとともに再利用の仕組みを構築し、ごみがごみではなく、資源として活用できるように、資源循環する社会をめざして環境課題の解決に努めています。
URL:https://www.aeonmall.com/heartful-sustainable/
【本件に関するお問い合わせ先】
イオンモール株式会社 社長室 広報グループ
TEL:043-212-6733