アセアン各国に呼びかけて開催した
Together Actions for SDGs(カンボジア)

イオンモール カンボジア
Corporate Management Division
Senior General Manager
須堯 一樹
取り組みのきっかけは、カンボジアで物流の新規事業を開発してゆく際に知り合った、いまは国連関連機関に勤める⽅からの「東南アジアでのSDGsへの理解促進を加速させたい」という課題意識を聞いたことでした。それをベトナムとインドネシアのイオンモールのメンバーに話したところ、すでに東南アジアの地元の方々にご利用いただく商業施設を持つ私たちが率先して発信や啓発活動をすることで、課題解決に貢献できる意義という考えに⾄り、「Together Actions for SDGs」を3カ国で実施することになりました。
折しもカンボジアは2023年に⽇本との外交関係樹⽴から70年を迎えており、その記念事業として11⽉の3⽇間、⾸都プノンペン近郊のイオンモール センソックシティで国連カンボジアと共催でイベントを開催しました。少しでも多くのお客さまに関⼼を寄せていただくために、年間で最⼤のプロモーションであり、延べ15万人以上の来館が見込めるブラックフライデーのタイミングを狙いました。
イベントのメインプログラムのひとつであるパネルディスカッションでは、SDGsの中からテーマを「脱プラ」「フィンテック」「⾷の安全」「交通渋滞」「⼥性活躍」の5つに絞りました。これは当社のカンボジア⼈スタッフに「あなたが⼀⼈の⽣活者として解決したい問題はなにか」という問いを投げかけて選んだものです。仕事として切り離さずに、あくまでお客さまと同じ⽬線で考えるべきだと判断したからです。それぞれのテーマについて専⾨家‧企業‧政府関係者が登壇し、買い物目的で来館されたお客さまにもわかりやすく解説していただきました。
また、特に若い⽅にイベントに参加していただきSDGsの実現を加速させたいという国連のご要望もあり、⽇本とカンボジアで活躍するアーティストによるミニライブを開催して来場を促進したほか、⽇頃は当社とかかわることの少ない政府機関、メーカーさま、IT関連やスタートアップなど多くの企業がブースを出展し、いたるところで新たな出会いが⽣まれました。こうした取り組みは繰り返し継続して⾏うことが⼤事です。そのために参加企業各社から協賛や広告をいただくなど、持続可能な仕組みを作ることも必要です。来場した⽅が実際に体験できるような企画も増やしながら、今後も定期的に開催したいと思います。
学生によるSDGsのプレゼンテーションに
5,000人以上が参加(ベトナム)

イオンモール ハドン
Marketing Senior Executive
小野澤 優樹
ベトナムではSDGsの概念がまだ広く浸透していません。私が働くイオンモール ハドンは特に若いお客さまが多いことから、あえて企業からの発信ではなく、学生が自ら学んだことを平易な言葉で発表することで、SDGsが想像以上に身近なものであることを広くお客さまに伝えたいと考えました。協力いただいた大学・学校の皆さまとはテーマや内容について幾度となく議論を重ねています。
当日は、イベントに直接ご参加された5,000人以上のお客さまの他にも多くの方が足を止めて、学生たちの声に耳を傾けました。「環境やリサイクルだけでなく、男女平等や就業機会の平等などもSDGsのテーマだとは知らなかった」という声も届いています。学生たちと同じ視点でSDGsを身近に感じることで、日頃の意識を少しでも変えて、環境や社会について考え、新しい行動をとる人が増えるきっかけを提供することができたと考えています。
日本発のスポGOMIでごみ問題への
意識を高める(インドネシア)


イオンモール インドネシア
New Business Department, General Manager
Ms. Wulan Dharmajati
New Business Department, Supervisor
Ms. Bertha Monica
7日間にわたって開催したSDGsイベントの一環として、イオンモールBSD CITYの周辺エリアで初めてスポGOMIを実施しました。従来の社会奉仕活動を競技に変えたこの日本発の新しいスポーツが、ごみの問題について「知る」だけでなく「参加する」場を提供するうえで最適だと考えたからです。
今回は15の企業・団体から26組121名に参加いただきました。モールの周辺はそれほどごみの多い場所ではないだろうと思っていましたが、わずか1時間で76.8kgものごみが集められたことに参加者は一様に驚いていましたね。これをもっと多くの地域で定期的に行ったらどうなるだろうと想像せずにはいられません。
集めたごみを分類すると、プラスチック22.7kg、紙2.1kg、金属0.9kg、ガラス8.8kg、その他42.3kgになりました。インドネシアではごみの分別も進んでいないため、こうした活動を通してごみを分けてリサイクルにつなげることの重要性も社会に訴えていきたいと考えています。