
ファイバーシーディーエム株式会社
リテール部 次長
瀬田 敬司さま
以前からお付き合いのある大阪モード学園さんと協力して何か新しいことをしたいと考えていたところ、タイミングよく心斎橋オーパさんから広い店舗スペースのご提案をいただき、学生さんの学びや経験の場として活用いただこうと考えました。古着を販売する私たちの業態とファッションを中心とする専門学校さんは親和性が高く、当社にも学生さんたちと同世代の若いスタッフが多くいるため、協力することでさまざまな相乗効果が期待できると考えました。
「創造区」で行ったさまざまな活動の中には、学生さんがコンセプトを考案したうえで当社の膨大な在庫から商品をピックアップし、仕入れた商品を自ら店頭で販売する擬似的な店舗経営の体験もありました。リアルな現場で学びの機会が得られてよかったという声をいただいて嬉しく思います。学生として「創造区」のプロジェクトに参加したのをきっかけに当社へ就職した社員もいて、私たちにとっても有意義な活動になりました。
心斎橋オーパの担当者さんとは日頃からコミュニケーションを取る機会が多く、スムーズな意思疎通ができています。今回も三者で意見を交わしながら新たな試みに取り組むことができました。学生さんが主体となって作り上げたスペースには従来の売場にはなかった提案もあり、お客さまにとっても新鮮な体験だったのではないでしょうか。これからも協力して心斎橋オーパを活性化し、地域を盛り上げていきたいと考えています。

学校法人日本教育財団
大阪モード学園 教務部
河野 浩二さま
大阪モード学園は、ファッション・服飾をはじめ、ヘア・メイクアーティスト、美容、メイク・ネイル、インテリア、グラフィックなどさまざまな専門分野のプロを育成する総合的な専門学校です。学生たちは日常的にさまざまな作品や成果を学内で発表して担当講師や同じ学生たちから評価を受けていますが、一般の方に見ていただく機会はなかなかありません。以前からもっと学外の方の目にふれる機会が欲しいと思っていたので、今回のお話をいただいて喜んで参加させていただきました。
これまでに150名を超える学生たちがこのプロジェクトに携わってきました。たとえばインテリア学科とグラフィック学科の学生が協力して「大阪でオリンピックをやったら」というテーマで模型やフライヤーを作ったり、ヘア・メイクアーティスト学科の学生が季節に合わせたヘアアレンジをお客さまにご提案したりと、約2ヶ月に1回のペースで、各学科が持ち回りでさまざまなイベントや展示を行ってきました。館内の別会場をお借りして設営から実施したファッションショーは、参加した学生がその後の就職活動で企業さまから評価していただけるポイントにもなったと聞いています。
学内ではどちらかというと褒められることが多い学生たちも、ときには一般のお客さまから作品に厳しい評価をいただくこともありました。それは彼らが技術を磨くうえでとても貴重な体験ですよね。プロとして社会に出れば、つねにそういう目で見られるわけですから。卒業生たちから「創造区での体験がいちばんしんどくて、いちばん楽しかった」という声も聞きますので、学内では得がたい貴重な体験をさせていただけたと思います。

心斎橋オーパ
営業マネージャー
田原 舞夏
ファイバーシーディーエムさまが売場の拡大をご検討される中で、「何か当施設のお客さまに合わせたおもしろい取り組みやイベントができたらいいですね」というお話をして、大阪モード学園の学生さんが成果を発表できる場をつくっていただくことになりました。どうすれば学生さんが力を発揮できるか、どのようにお客さまにお披露目することができるか、三者がそれぞれの立場からアイディアや意見を持ち寄ってかたちにしていきました。
中でも私たちがお力添えできることが多かったのは、お客さまへのPRに関する部分です。告知物に関するアドバイス、サテライトスペースの設置、館内ビジョンでの告知、大きなイベントでは当施設と直結する心斎橋駅に広告掲出を行うなど、集客面でサポートをさせていただきました。学生さんたちも1階でチラシを配っていただくなど、積極的に活動していましたね。みなさん授業も忙しい中での準備に苦労していた様子でしたが、学生さんが定期的に商業施設でイベントをするというのはあまり例のない試みで、「やってよかった」という声が届いて私たちも嬉しく思っています。
「創造区」は店舗内にあるスペースですので、私たちは施設全体の企画に合わせたご提案などをしながら、主に専門店さんを介して調整していただくような進め方になりました。専門店の皆さまとは、日頃から密にコミュニケーションを取るのはもちろん、各社の方針や戦略も理解して、私たちの一人よがりではなく、専門店さまにとってもプラスになる関係を築くように心がけています。やはり多くのお客さまと接する専門店さんのほうが地域のニーズや課題を感じ取って理解されている面もありますし、逆に私たちだからこそご提案できることもあると思います。おたがいの考えを掛け合わせることで、より深いレベルでの課題解決へ導けると考えています。