地域をつなぐ。未来をつむぐ。

次世代の子どもたちのためにきれいな海を守る海洋保全活動「海神ネプチューン大学2023」

イオンモールは、様々ないきものが共生する豊かな未来をめざし、生物多様性の保全に力を入れています。新しい店舗がオープンする際には、地域に自生する土地本来の樹木をお客さまと植える「イオン ふるさとの森」植樹祭を実施。この活動にプラスして「まちのいきもの」を保全するアクションを推進し、生態系と環境を配慮した施設づくりをめざしています。
福島県いわき市の小名浜港に隣接する「イオンモールいわき小名浜」では、市民参加型まちづくり組織「小名浜まちづくり市民会議」に参画し、地域一体となって次世代の子どもたちのためにきれいな海を守る活動を実施しています。
今回は、その取り組みをご紹介します。

「小名浜まちづくり市民会議」の一員として、活気あふれる都市の拠点づくりに取り組む

イオンモールいわき小名浜
(左)  営業マネージャー  賀川
(中央)ゼネラルマネージャー 進藤
(右)  営業担当      若月

イオンモールいわき小名浜(以下、当モール)は、東日本大震災で甚大な被害を受けた小名浜港周辺地域の一体的な整備・再生プロジェクトの一環として2018年に開業。「環境水族館アクアマリンふくしま」・「潮目の駅 小名浜美食ホテル」・「いわき市観光物産センターいわき・ら・ら・ミュウ」の3施設と隣接し、いわき市の掲げる「東日本復興のシンボル」として位置づけられている。また、小名浜の市民や企業によるまちづくり組織「小名浜まちづくり市民会議」にも開業当初より参画し、活気溢れる都市の拠点づくりに向けて積極的に活動してきた。

小名浜周辺地域は、古くから港町として海に生活が支えられてきた。そのため、きれいな海を守るため、市民や地域団体による海岸のゴミ拾いが盛んに行われている。当モールではこの活動に賛同するとともに、地域の子どもたちが、活動を通して学びに繋がる企画ができないか模索。2020年に「アクアマリンパーク」の美しさを次の世代に伝えることを目的に設立された「アクアマリンパークファウンデーション」に参画。その活動の一環として、地域のお子さま対象とした講義とゴミ拾いを組み合わせた体験型イベント「海神ネプチューン大学」が開校された。イオンモールいわき小名浜の営業マネージャーの賀川は、「イオンモールは2011年12月に開発事業者として決定以降、まちづくりの一員として地域に溶け込んできました。海神ネプチューン大学についても、市民会議に参加する地元企業や団体の代表者が月1回集まり、取り組み内容を検討。志の高い地域の皆さんと連携する中で多くの学びを得て、共に取り組んできました。」と話す。

海岸の清掃活動に参加する「海神ネプチューン大学」入学者の皆さま

学んで、行動する体験型イベント「海神ネプチューン大学」

「海神ネプチューン大学」では、いわき市の協力のもと、地域のお子さまとその保護者が、近隣の海岸に行き清掃活動を実施し、環境に関する講義を受ける。講義では、「海神ネプチューン大学」の校長を務める「潮目の駅 小名浜美食ホテル」社長の鈴木さんや、「アクアマリンふくしま」の飼育展示統括部長の岩田さんなど、地元企業の代表者の皆さまが海の生きものとプラスチックごみの関係性などを教える。イオンモールいわき小名浜の営業担当の若月は、「私自身も改めて海洋環境保全について、地元の専門家の皆さまに教えていただきながら取り組みました。」と振り返る。

2022年度は取り組みがブラッシュアップされ、6月の開校式を皮切りに年間を通して4回開催。親子やボランティアスタッフ85人が入学し、講義や海岸清掃に加え、いわき市リサイクルプラザ「クリンピーの家」への視察研修なども実施、行動範囲を広げた。若月は、「子どもたちにとって海でのゴミ拾いは発見の連続。好奇心を満たすとともに、なんでこんなところにこのゴミが落ちているのだろう?と環境について考えるきっかけになっています」と話す。

イオンモールから発信! 海を守る活動の輪を広げたい

2023年度の「海神ネプチューン大学」はさらに内容を充実させ、より多くの子どもたちが参加できるように、前期と後期に分けて各3回開講。それぞれ講義と海岸清掃、リサイクルプラザへの視察が行われる。6月24日に開催された第1回では、合計52人が参加した。
さらに別枠として、身体を動かしながらごみ拾いに挑戦する「ネプチューン大学運動会」、拾ってきた海洋ごみを使った工作イベント「ネプチューン大学工作部」など、年間14回のイベントを実施する。また、新たに企画を計画しているのが、「~わたしたちの海・街をきれいに!~クリーンアップの輪を広げよう!大作戦!」だ。地元では、たくさんの団体が海岸や街の清掃活動をしている。彼らの活動をアピールするために関係団体に声を掛け、当モールの館内で活動報告をしたり、ワークショップを行う予定だ。「様々なお客さまが集まるイオンモールから発信することで、活動の輪を広げ、きれいな海を守りたいと思っています。なるべく多くの子どもたちにこの取り組みに関わる機会を増やしていきたいです。」と意気込みを語る。

また、イオンモールいわき小名浜の責任者であるゼネラルマネージャーの進藤は、「当モールでは、地域の皆さまから愛され、信頼される存在となるために、モール一丸となって取り組んでいます。今後も、行政や市民会議の皆さまをはじめ、地域の皆さまと共に、持続可能な社会の実現に向けてアクションを起こし続けていきたいと思います。」と笑顔で話した。

イオンモールでは、毎月11日に「クリーン&グリーン活動」として専門店の従業員の皆さまとともに、モール周辺の歩道や公園、植樹帯などの清掃を行っています。海の近くに立地するモールでは、地域の皆さまと共に近隣の海岸まで足を伸ばすなど、活動を拡大しています。今後も当社は、地域の皆さまと共に地域の環境美化に努めるとともに「まちのいきもの」の保全に取り組みます。

例)イオンモール幕張新都心(千葉県):2022年7月に「幕張の浜 ビーチクリーン活動」を実施。今年は9月実施予定。
  イオンモール富津(千葉県)   :1998年より年2回(6月11日/9月11日)「富津海岸清掃」を実施。
  イオンモールりんくう泉南(大阪府):2011年・2022年11月に「マーブルビーチ一斉清掃」を実施。
※雨天時など中止となった回もございます。

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