各国の伝統や文化と調和しながら新たなライフスタイルを提案するイオンモール。
人々の生活によろこびをもたらし、都市のあり方にも影響を与えるスケールの大きな事業を手掛けています。
イオンモールでは、ASEANの中でもベトナムを最重要国に位置付けて出店を加速させています。その一環として、2020年12月にベトナム6号店「イオンモール ハイフォンレチャン」を開業。このプロジェクトは、ベトナム有数の工業都市における初の大型モール出店だけに、地元からの期待も大きいものでした。
ハノイ市・ホーチミン市に次ぐベトナム第3の中央直轄市、ハイフォン。古くから物流拠点として発展してきた同国北部最大の港湾都市であり、重要な工業都市のひとつでもあります。素晴らしい観光資源に恵まれるとともに、近年では高速道路や大型港湾設備等の大規模なインフラ整備に注力しています。都市の近代化と商業発展を全体構想として掲げている、大きな可能性を秘めたエリアです。そんな当市において、イオンモールの競争力あるモール開発は非常に重要な意味を持っていたといえます。イオンモールが出店することで、暮らしの豊かさや雇用の創出も実現することができ、地域活性化に大きく寄与すると見込まれたからです。こうした背景から、2017年6月にベトナムと日本の両国政府関係者立会いのもと、ハイフォン市と当社で「ショッピングモール投資促進に関する覚書」が締結され、プロジェクトの幕が上がったのです。 イオンモール ハイフォンレチャンが立地するのは、市中心部エリア。北側には住宅街が広がり、西側には大型工業団地が立ち並ぶ、商圏ボリュームに恵まれた立地です。
ハイフォン市は人口200万人の都市ですが、大規模ショッピングモールの出店はまだありません。そのため、地域の皆さまから“新しいモノ”を欲している気配が、確かにそこに流れていました。
プロモーションの策定やオープニングセレモニーの計画、告知イメージビジュアルや入館カードのデザイン、届け出ルールの検討など、モール運営の細部ひとつひとつが着々と決まっていきました。リーシング部や建設部、建設会社とも活発な意見交換がなされ、いよいよモールは完成に漕ぎ着けようとしていました。
2020年12月、ついにイオンモール ハイフォンレチャンが開業しました。「NEW VIBE NEW LIFE ~新しい感動。新たな暮らし~」をコンセプトに、ショッピングから食事、エンターテインメントまで、あらゆるニーズに応える市内最大のショッピングモール。出店ブランドは約50%がハイフォン市初であり、新たなライフスタイルを提供するに足る専門店揃い。さらに大きな注目を集めたのは、ハイフォン市最先端のスマートモールです。館内に設置される100台以上のデジタルサイネージ、タッチパネル式の情報検索用サイネージなど、どれも徹底的に利便性にこだわり、ストレスフリーを実現しています。イオンモールが出来たことで周辺環境も整備され、約3,000人の雇用が生まれました。ベトナムでは地元で働きたいという声が多く、イオンモールはそうした要望にも貢献しているといえるでしょう。 工業都市から商業都市へ。ハイフォン市のコンセプトにさえ大きく影響を与えたこのプロジェクトは、新しい価値観、ライフスタイルを人々にもたらしています。