イオンモール CSR/ESGレポート 2020
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他の商業施設に先駆けて太陽光発電設備を国内71モール、海外17モールに導入しており、一部のモールでは停電時にも電力を活用できるシステムを採用しています。イオンモール セン ソック シティ(カンボジア)では、1MW級の太陽光発電設備と高効率チラーを屋上に設置し、年間約1,564トンの大幅なCO2削減を目指しています。電力事業者が電力需要家の敷地や屋根などに太陽光パネルを設置し、発電された電力を需要家が購入するPPAモデルを導入。イオン藤井寺ショッピングセンター(大阪府)では太陽光発電設備を屋上に設置し、一般家庭約30世帯の年間使用量相当の電力を発電し、施設内の電力の一部として活用しています。2020年6月より、イオンモール松本(長野県)やイオンモール津南(三重県)でも取り組みを開始予定です。イオングループは中部電力と協力して、再生可能エネルギーの利用拡大を目指しています。ご家庭の太陽光発電による余剰電力を中部電力が募り、ご提供いただいたお客さまには電力量に応じたWAONポイントを進呈。集めた電力は、愛知県内のイオンモール名古屋茶屋、イオンモール長久手、イオンモール岡崎でCO2排出量削減の施策に活用しています。この3モールでは2019年4月より、CO2が発生しない再生可能エネルギーの発電所で発電された電力の受電を開始しました。2019年4月から12月までの9ヶ月で、約6,700トンのCO2を削減しました。同様の取り組みを他地域の電力会社とも進めてまいります。太陽光発電の活用電気自動車に蓄えた電力をモールで活用する実証実験電気自動車(EV)のバッテリーに蓄えた電力を、家や施設に提供(放電)して有効活用するV2H(Vehicle to Home)。関西電力株式会社、株式会社エネゲート、大阪府堺市、イオン株式会社および当社では、このV2Hを応用した実験をイオンモール堺鉄砲町で進めています。この実験では、モール館内で電力需要の高まる時間帯を予測し、EVを所有するモニターのお客さまに来館のご協力を要請。個々のEVから放電していただいた電力を館内で利用し、ご協力いただいたお客さまにはWAONポイントを付与します。この実験は、電力の需給バランスをとるために複数のEVを一括制御してひとつの発電所のように利用する「バーチャルパワープラント」の実用化や、RE100・EV100へ繋がる取り組みとして注目を集めています。200331_制作お客さま中部電力余剰電力WAONポイントイオンイオン藤井寺ショッピングセンター(大阪府)イオンモール堺鉄砲町(大阪府)全88モールで太陽光発電システムを採用PPA(電力販売契約)モデルの導入家庭の余剰電力を有効活用SDGs 持続可能な開発目標AEON MALL CSR/ESG Report 202025

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