イオンモール CSRレポート2019
23/44

SDGs 持続可能な開発目標平間:専門店に対しても、いざというときになって事務所からあれこれお願いをしてもなかなか受け入れていただけません。日頃から親身に店舗を回るなどコミュニケーションを取ることが大事です。岡田:イオン(GMS)の店長やイオンディライトのセンター長ともよく話をしています。あとは訓練ですね。専門店従業員はもちろん、消防や地元企業の皆さまを巻き込んで、安全をすべてに優先する風土を地域でつくっています。金森:他のモールの事例報告もたいへん参考になります。自分ならどうするだろうとシミュレーションしながら真剣に読んでいます。―本社との連携はいかがですか?金森:東日本大震災の経験から、その後の新店では駐車場にトイレを設置するよう担当部署にお願いしました。館内のトイレを営業時間外に開放するのは警備上たいへん難しく、災害時にはモールの外、しかも浸水しない高さのフロアにトイレが必要です。山口:広島府中は以前から敷地内の浸水が多かったのですが、一部をバイパス工事しました。それで今回は心配なく本来の業務に集中できたので、ハード面の投資も大事だと感じました。平間:浜松志都呂はオープンしてまもなく15年です。次のリニューアルでどんな防災設備を新しくできるか、担当部署の提案を聞いて相談したいですね。金森:非常時は情報収集に苦心しますが、河川のライブカメラなど、ネットで得られる情報もたいへん役立ちます。こうしたツールは社内で共有できるといいですね。岡田:情報収集チームのようなものがあればゼネラルマネージャーの判断はしやすくなると思います。岩出:情報のコントロールは大切ですね。今回の地震でもデマのような情報がSNSで拡散していたのですが、現地では事実を確認する手段がありませんでした。そんな場合に本社で真偽を調査・確認してフィードバックをいただけたらありがたいです。―今後取り組むべき課題は何でしょうか?金森:他のモールで実施例がありますが、地域の皆さまの防災意識を高め、知識を身に着けていただくイベントの開催を行政に提案しています。災害時に対応するだけでなく、災害に強いまちづくりにも貢献していきたいです。岡田:リスクは自然災害だけではありません。常滑は空港が近いため、テロなども含めてあらゆる可能性を地域ぐるみで想定する必要があると考えています。―ありがとうございました。AEON MALL CSR/ESG Report 201923

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る