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イオンモールと千葉大学予防医学センターによる イオンモールウォーキングと健康に関する共同研究結果のお知らせ ~都市部・郊外・大型モール・女性・高齢者で特に多い歩数増加を確認~

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イオンモールと千葉大学予防医学センターによる
イオンモールウォーキングと健康に関する共同研究結果のお知らせ
~都市部・郊外・大型モール・女性・高齢者で特に多い歩数増加を確認~

 イオンモール株式会社(以下、「当社」)と国立大学法人千葉大学予防医学センターは、当社が取り組むモールウォーキングに関して、地域住民の健康やコミュニティに及ぼす影響を明らかにすることを目的に、「イオンモールウォーキングと健康」を題材に共同研究を実施、その新たな調査結果をお知らせいたします。
 当社と国立大学法人千葉大学予防医学センターは、当社が提供するアプリを活用したイオンモールでのウォーキングプログラム(注1)(以下、「プログラム」)への参加が歩数の増減に関わるかを検証。1回目の研究結果発表では、プログラム実施日と非実施日の日歩数をそれぞれ3日以上保有する約101,000人を対象に調査した結果、非実施日に比べ、実施日は平均歩数が約1,300歩多いことが示されました(2022年8月時点)。
 今回、2021年の1年間に取得した、約210,000人の約2,300万日分(注2)のビッグデータを分析。結果として、プログラムの参加が約1,200歩の歩数増加と関連し、特に都市部、大型モール、女性、高齢者で歩数が多く増加する可能性が新たに示されました。本研究により、モールへの来店やプログラムへの参加が、日常生活における歩行を促進することが期待されます。
 この度、本研究結果は米国医師会の国際医学雑誌JAMA Network Open に2024年1月30日(現地時間)に掲載されました。
 また、これまでの国内外の先行研究では、身体活動は様々な疾患の予防に効果的であることが報告されています。モールに来店しプログラムに参加するなどの活動で歩数を増加することは、健康づくりに役立つ可能性があります。
 今後も当社は、国立大学法人千葉大学予防医学センターと連携し、環境や人の行動と歩数の関係を調査・分析し、地域住民の健康保持・増進に寄与してまいります。

■ 研究の概要
・2021年の1年間(1月1日~12月31日)に当社が提供するアプリに記録された日本全国の約210,000人のユーザーの約2,300万日分のデータを性別、年齢による歩数の差異を調整して解析した結果、アプリを使用し、全国のイオンモールでのウォーキングプログラムに参加した日(プログラム参加日)は、実施していない日と比較して1日の合計歩数が約1,200歩多いことが分かりました。

<プログラム参加日の傾向>
1. 都市部、郊外のモールで歩数増加:都市部+1,433歩、郊外+1,403歩、地方部+1,130歩(図1)(注3)
2. 大型モールで歩数増加:大型モール+1,422歩、小型モール+1,059歩(図2)(注4)
3. 女性、高齢者で歩数増加:プログラム参加日の歩数は女性が男性よりも+728歩、高齢者(注5)が若年者よりも+228歩上回る

■ 注釈:
注1 モール内で1日1,000歩、歩くと抽選でポイントが得られるくじが引けるプログラム
注2 一定期間アプリを開いていない、または期間の途中から参加した人は1年間のうち登録のあった日数分のみ使用
注3 対象モールの所在地の市区町村人口で分類(20万人未満を地方部、20万人以上50万人未満を郊外、50万人超を都市部)
注4 モールの総賃貸面積の中央値で2区分(60,000㎡以上を大型モール、60,000㎡未満を小型モール)
注5 18歳以上65歳未満を若年者、65歳以上を高齢者と区分

■ 論文情報
タイトル:A Smartphone-Based Shopping Mall Walking Program and Daily Walking Steps
著者:Yoko Matsuoka, Hiroaki Yoshida, Masamichi Hanazato.
雑誌名: JAMA Network Open
DOI:10.1001/jamanetworkopen.2023.53957

【本件に関するお問い合わせ先】
イオンモール株式会社 社長室 広報グループ
TEL:043-212-6733


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