海外事業概況と見通し

中国・アセアン地域で、
ドミナント戦略による成長を加速。

中間所得層が拡大するアジアの成長エリアで、
日本で培ったモールビジネスの強みを武器に、魅力あるモールの多面展開を加速。
着実にアジアでのプレゼンスを高めています。

マーケット動向

中間所得層の拡大を背景に、消費マーケットが拡大。

中国では、新常態(ニューノーマル)において経済成長モデルを輸出・投資主導から消費・サービス中心の内需モデルへの転換を進めています。GDPに占める個人消費の割合は35%を超え、今後さらに先進国並み(日本60%、米国70%)に高まっていくと考えられます。中間所得層の急速な拡大を背景に、小売売上高は2桁の伸びを示し、さらなる消費マーケットの拡大が見込まれます。

アセアン地域でも一次的には経済成長率が鈍化する懸念があるものの、各国の平均年齢は20歳代と若く、今後中間所得層の拡大が見込まれ、中長期的に高い成長率が続くことが予想されます。

全世帯数に対する中間所得層構成比
全世帯数に対する中間所得層構成比のグラフ

低所得層:年間世帯可処分所得が5,000USD未満
中間層:年間世帯可処分所得が5,000USD以上~35,000USD未満
高所得層:年間世帯可処分所得が35,000USD以上

出典:IMF

中国のGDP成長率とGDPに占める個人消費の割合
中国のGDP成長率とGDPに占める個人消費の割合のグラフ
アジア地域の経済成長と予測
アジア地域の経済成長と予測のグラフ

出典:International Monetary Fund, World Economic Outlook Database (2016年4月版)

イオンモールの強み

日本で培った豊富なモール管理・運営ノウハウを活かして。

海外市場では、住宅・オフィスなどの複合開発の一環として、総合ディベロッパーによるモール開発が行われ、運営は売却を見据えた資産価値の向上が中心となるのが一般的です。これに対して、イオンモールはモールの運用収益を主軸とする商業ディベロッパーとして、モールの魅力づくりや集客向上に資する運用ノウハウを豊富に蓄積してきたことが最大の強みです。
特に海外市場では立地・商圏に応じたモールのコンセプトづくり、コンセプトに沿ったゾーニング・MDのきめ細かさはイオンモールの競争力の源泉となっています。さらに、快適な買物環境やアメニティの充実などお客さま視点の施設づくりやテナント従業員が体現する日本品質の接客・サービスは、より良い商品・サービスを求める中間所得層のお客さまから高く評価されています。

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2015年度の概況

中国既存モールの専門店売上が124%成長。さらに、新規6モールを積極出店。

中国では、既存4モールの専門店売上が124.9%と、中国全体の小売売上の伸び率110.7%を上回って推移しました。2015年度にはさらに6モールをオープンし、「イオンモール武漢経開」「イオンモール蘇州園区湖東」を中心に、いずれも好調に推移しています。蘇州市には上記のほか「イオンモール蘇州新区」をオープンし、市の中心部を3モールで取り囲む体制が整いました。また、重点エリアの広東省にも「イオンモール広州番禺広場」をオープンしています。これにより、ブランディングの向上とシェア拡大を図っていきます。

既存モール前期比
  2014年1月-12月(累計) 2015年1月-12月(累計)
イオンモール専門店売上※2 117.9% 124.9%
イオンモール来店客数※2 121.4% 110.8%
  • ※1 2014年1月~12月は3モール、2015年1月~12月は4モール
    (但し、2015年8月~12月は営業を休止していた「イオンモール天津TEDA」を除く)
  • ※2 中国現地法人の決算期末は12月末
イオンモール蘇州園区湖東の写真
イオンモール蘇州園区湖東
イオンモール蘇州新区の写真
イオンモール蘇州新区
イオンモール杭州良渚新城の写真
イオンモール杭州良渚新城
イオンモール武漢経開の写真
イオンモール武漢経開
イオンモール北京豊台の写真
イオンモール北京豊台
イオンモール広州番禺広場の写真
イオンモール広州番禺広場

アセアンインドネシアへの初出店に加え、ベトナム ハノイ1号店をオープン。

アセアン地域では、郊外エリアにおいて出店を進め、インドネシアに1号店、ベトナムに3号店をオープンしました。これにより、アセアン地域のモールは5カ所となりました。

インドネシア1号店「イオンモールBSD CITY」は、オープン1年間で来店客数が1,300万人を超え、売上も好調に推移しています。インドネシアではこれを踏まえて、今後さらなるモール開設を計画しています。

また、ベトナムでは、ハノイエリアでは1号店となる「イオンモール ロンビエン」をオープン。8カ月で来店客数が1,100万人を超えるなど好調なスタートを切りました。今後は近隣にオフィスや学校の開発予定が具体化しており、さらなる商圏拡大が予想されます。

イオンモールBSD CITYの写真
イオンモールBSD CITY
イオンモール ロンビエンの写真
イオンモール ロンビエン

Topics

カンボジア王国のエコビジネスアワードを受賞

2015年10月、「イオンモールプノンペン」が、CSRへの多様な取り組みを認められ、カンボジア王国観光省が主催する「エコビジネスアワード」におい て特別賞(環境賞および3R賞)を受賞しました。

イオンレイクタウンの写真

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2016年度の見通し

中国新規1モールの出店と、着工済み7モールの早期開業を準備。

中国では、モールのドミナント出店を引き続き推進するとともに、当社の強みであるオペレーションの一層の向上を図ることによって成長を維持していきます。

近年同国では、消防関係の手続きが厳格化し、大型商業施設の建設工期が長期化しています。このため、2016年度に新規オープンするのは河北省1号店である「イオンモール河北燕郊」のみとなりますが、すでに7モールの建設に着工しており、順次オープンしていく予定です。

一方で、大型商業施設を建設する動きはこの数年で拡大しており、今後淘汰が起こることが予想されます。これを踏まえて、ドミナント戦略推進によるブランディング向上と、オペレーションの向上による他の施設との差別化に注力していきます。競争力のあるエリアに魅力あるモールを構築することで、継続的な成長を可能にしていきます。

2016年度 新規出店計画
2016年度 新規出店計画の地図

アセアンベトナム、ホーチミンに3号店を出店。カンボジア、インドネシアでの出店を準備。

カンボジアではイオンモール プノンペンに続く2号店を着工し、2018年のオープンをめざしています。ベトナムでは、ホーチミンでの3号店となる「イオンモール ビンタン」が2016年7月にオープン。また、ハノイにおいても新たなモールのオープンを計画しています。インドネシアでは、「イオンモールBSD CITY」の好評に応え、3つの施設をオープンする予定です。また、イオンモールBSD CITYでのオペレーションノウハウの向上、為替変動リスクや外資規制強化に対応したスキームの構築にも取り組んでいきます。

これらに加えて、ミャンマーなどアセアン地域の他の国においても、新規のモール展開に向けた検討を開始しています。

2016年度 新規出店計画
2016年度 新規出店計画の地図