国内事業概況と見通し

地域特性に応じた新規出店と
既存モールの活性化で、成長を促進。

少子高齢化、都心回帰が進む国内成熟市場で、
圧倒的なモール実績と培ってきた小売ノウハウを強みに、全国各地で地域活性化に貢献。
新たな需要発掘と市場創造を追求しています。

マーケット動向

小売市場の成熟化を背景に、モールは選別の時代へ。

小売総売上高に占めるモール業界シェアは22.1%で、モール先進国の米国の55.5%と比較してもまだまだ成長余地が大きいと考えられます。しかし、2007年、大型店の出店規制が都市計画法で盛り込まれて以来、大型モールの新規出店は鈍化傾向にあり、国内の大型モールの半数を既に有するイオンモールのプレゼンスはますます高まっています。

また、国内人口が減少する中でシニア層人口は増加傾向にあるほか、三大都市圏の人口減少は小さく、都心回帰とも言える傾向が見られ、これらを見据えた新たな国内需要の発掘が求められています。

小売総売上高に占める各業界売上の構成比推移
  2005年 2015年
モール業界 19.8% ↑ 22.1%
百貨店業界 5.8% ↓ 4.4%
チェーンストア 10.5% ↓ 9.4%

出典:経済産業省商業動態統計、日本ショッピングセンター協会、日本百貨店協会、日本チェーンストア協会資料より

世帯主の年齢層別貯蓄残高推移(2人以上の世帯)
(万円)
  2011年 2013年 2015年
40歳未満 554 558 608
40~49歳 1,118 1,049 1,024
50~59歳 1,588 1,595 1,751
60~69歳 2,363 2,385 2,402
70歳以上 2,211 2,385 2,389
年齢層別人口分布推移(万円)
  2015年 2025年 2035年
全体 12,659 12,065 11,212
65歳
以上
3,395
(26.8%)
3,657
(30.3%)
3,740
(33.4%)
0~
14歳
1,582
(12.5%)
1,324
(11.0%)
1,128
(10.1%)
都心回帰における人口推移(万円)
  2015年 2025年 2035年
全体 12,659 12,065
(-4.7%)
11,212
(-11.4%)
三大
都市圏
6,792 6,586
(-3.0%)
6,207
(-8.6%)
三大都
市圏以外
5,866 5,479
(-6.6%)
5,004
(-14.7%)

三大都市圏:首都圏・中京圏・近畿圏

大型モールの出店状況
  ~2000年 2001-2005年 2006-2010年 2011-2015年 2016-2020年
(予測)
40,000m2以上の
モール出店数
39 41 62 34 約35
イオングループ 16 28 34 19 約25
競合他社 23 13 28 15 約10

イオンモールの強み

培った圧倒的な実績、小売ノウハウを強みに。

大型商業施設の開発・運営実績で国内No.1を誇るイオンモールは、区画整理事業など行政の地域開発に参画し、地域活性化を実現できる企画力が問われる現在の国内モール市場において、圧倒的なアドバンテージを有しています。さらに、こうした実績を支えてきた最大の強みが、国内最大の小売流通グループのディベロッパーとして、“お客さま第一”を理念に培ってきた小売視点のビジネスノウハウや、日本最大規模を誇るテナント同友店会のテナント企業との強力なパートナーシップです。 今後は、これらの強みを活かして、成熟化が進み新たな需要の発掘、新市場の創造が求められる小売マーケットで、次なる革新を追求していきます。

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2015年度の概況

新規モール開発イオンモール沖縄ライカムをはじめ個性ある5モールを新規出店。

国内の新規事業拠点拡大に向けて、2015年度は5モールをオープンしました。いずれも地域・立地特性に応じた個性あるコンセプトモールです。「イオンモール沖縄ライカム」は、沖縄を体感できる文化・エンターテインメント機能や、地元と海外各国の「食」を集積した約60店舗の飲食店を備え、インバウンド(訪日外国人旅行者)向けのサービスも既存モールより大幅に拡充するなど、観光客誘致を図る地域ニーズに対応しています。中部国際空港(セントレア)に近い「イオンモール常滑」においても多言語対応などのサービスを充実させているほか、地元の特産品にスポットをあてたイベントの開催などを通じて地域の魅力を発信しています。

2015年度 新規開発モール
モール名称 所在 特徴
イオンモール旭川駅前 北海道 駅直結の立地を活かしたライフスタイル提案のほか観光振興機能も
イオンモール沖縄ライカム 沖縄県 沖縄を体感できるエンターテインメント機能、
多彩な飲食店などを設置
イオンモールとなみ 富山県 「イオンスタイル」を核に3世代ファミリーのニーズに対応
イオンモール四條畷 大阪府 『オトナドキ』をコンセプトとする専門店を充実、インフラ機能も
イオンモール常滑 愛知県 イベントなどで地域の特色をアピール。
本格的なエンターテインメント型モールを追求。
イオンモール沖縄ライカムの写真
イオンモール沖縄ライカム
イオンモール常滑の写真
イオンモール常滑
イオンモール旭川駅前の写真
イオンモール旭川駅前
イオンモール四條畷の写真
イオンモール四條畷
イオンモールとなみの写真
イオンモールとなみ

既存モール大規模リニューアルを推進し、増床を含め12モールをリニューアル。

2015年度は11モールでテナントの大幅な入れ替えを実施したほか、イオンモール筑紫野では増床リニューアルを実施し、いずれも好調に推移しています。なかでもイオンレイクタウンでは710店舗中の7割を刷新し、全体の回遊性を高めた結果、専門店売上の前期比2桁増を達成。またイオンモール筑紫野では、新規テナントの導入と既存テナントの移転、改装などにより全210店舗中182店舗を刷新し、専門店売上を前期の1.5倍にまで伸長しています。こうした取り組みの結果、2015年度の既存モールの営業利益は前期比102.1%となりました。

2015年度 リニューアルモール
モール名称 所在 テナント数 リニューアルテナント数
イオンモール高岡 富山県 130 49
イオンモール伊丹 兵庫県 150 61
イオンモール草津 滋賀県 190 131
イオンモール都城駅前 宮崎県 100 41
イオンモール広島府中 広島県 200 22
イオンモール広島祗園 広島県 130 87
mozoワンダーシティ 愛知県 230 163
イオンモール盛岡 岩手県 120 46
イオンモール千葉ニュータウン 千葉県 180 69
イオンレイクタウン 埼玉県 710 509
イオンモール橿原 奈良県 230 116
イオンモール筑紫野 福岡県 210 182
イオンレイクタウンの写真
イオンレイクタウン
イオンモール筑紫野の写真
イオンモール筑紫野

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2016年度の見通し

新規モール開発PM受託、グループ内施設の再生を含め、新規6モールの出店を予定。

2016年度はプロパティマネジメント(PM)受託を含めて4モールのオープンを計画しています。サッカーやサイクリングが盛んな今治市の特性を踏まえてスポーツショップを充実予定の「イオンモール今治新都市」など、地域特性を活かしたコンセプトモールの開発を引き続き推進していきます。

あわせて、イオン各社の既存店であるイオンカテプリ新さっぽろ、ダイエー神戸三宮店の2施設について、大幅にリニューアルのうえ、新たに管理・運営をスタートする計画です。

建築コストが依然として高止まりしている現状を踏まえ、モールの新規開設にあたっては、建物の仕様変更なども検討しながらコストの吸収を図り、収益性を確保していきます。

2016年度 新規出店計画

既存モール増床2モールを含む全国21モールでリニューアルを実施。

2016年度は、前期の2倍となる21モールで大規模リニューアルを実施し、既存モールの活性化を図ります。これに加えて、次の4つの施策でモールの収益力を強化します。

施策の1つ目は、モール空間の活用による付帯収入の拡大です。企業や行政と連携した有料イベントや物産展などの開催を拡大することで、当社の高い集客力を収益につなげます。

2つ目は、ローカライゼーションの推進です。地域に根ざした魅力的なモールを実現することで、集客力向上を図ります。

3つ目は、デジタリゼーションの推進です。「Pepper」を活用した館内の案内充実や、WEBサイトやSNSなどのコンテンツ強化、情報発信力の向上にも取り組んでいきます。

4つ目は、インバウンドへの対応です。専門店での免税対応の拡充、外国人旅行客向けのショッピング機能やサービスを拡大し、インバウンド需要の取り込みを図っていきます。

ソフトバンクロボティクス(株)が開発した人型ロボット。当社が独自に活用のうえ、さまざまな取り組みを実施している。

リニューアルしたイオンモール秋田の写真
リニューアルしたイオンモール秋田
コンシェルジュロボット「Pepper」の写真
コンシェルジュロボット「Pepper」
大型デジタルサイネージの導入の写真
大型デジタルサイネージの導入